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向合
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むかひあ
ふりがな文庫
“
向合
(
むかひあ
)” の例文
菊池君から四人目、恰度私と
向合
(
むかひあ
)
つて居て、芸妓を取次に二三度盃の
献酬
(
やりとり
)
をした日下部君は、時々
此方
(
こつち
)
を見て居たが、遂々盃を握つて立つて来た。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
いつも夜店の賑ふ八丁堀北島町の路地には片側に講釈の
定席
(
ぢやうせき
)
、片側には娘義太夫の定席が
向合
(
むかひあ
)
つてゐるので、
堂摺連
(
だうするれん
)
の手拍子は毎夜
張扇
(
はりあふぎ
)
の
響
(
ひゞき
)
に
打交
(
うちまじは
)
る。
路地
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
うね/\と
薄
(
うす
)
く
光
(
ひか
)
る
水
(
みづ
)
二
条
(
すぢ
)
、
影
(
かげ
)
も
見
(
み
)
えない
船脚
(
ふなあし
)
の
波
(
なみ
)
に
引残
(
ひきのこ
)
されたやうなのが、
頭
(
あたま
)
丸
(
まる
)
く
尖
(
とが
)
り
胴
(
どう
)
長
(
なが
)
くうねり、
脚
(
あし
)
二つに
分
(
わか
)
れて、たとへば(
号
(
これ
)
)が
横
(
よこ
)
の(
八
(
はち
)
)の
字
(
じ
)
に
向合
(
むかひあ
)
つて、
湖
(
みづうみ
)
の
半
(
なかば
)
を
領
(
りやう
)
して
浮
(
うか
)
び
出
(
で
)
た
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
病院の横と
向合
(
むかひあ
)
つて竹山の下宿がある。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“向”で始まる語句
向
向日葵
向島
向側
向後
向脛
向背
向直
向柳原
向山