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ものしり
ふりがな文庫
“
博識
(
ものしり
)” の例文
と、仕方なしに答えましたが、此の答は
固
(
もと
)
よりよろしくない様でございますが、何分無いとも有るとも定めはつきません。
先達
(
せんだって
)
ある
博識
(
ものしり
)
先生に聞きますと
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
自分ばかりが
博識
(
ものしり
)
がるものなり、
菊塢
(
きくう
)
は
奥州
(
おうしう
)
よりボツト出て、
堺町
(
さかひてう
)
の
芝居茶屋
(
しばゐぢやや
)
和泉屋
(
いづみや
)
勘
(
かん
)
十
郎
(
らう
)
方
(
かた
)
の
飯焚
(
めしたき
)
となり、
気転
(
きてん
)
が
利
(
き
)
くより店の
若衆
(
わかいしゆ
)
となり、
客先
(
きやくさき
)
の
番附
(
ばんづけ
)
配
(
くば
)
りにも
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
仕立屋で
博識
(
ものしり
)
で、やはり三百の組の井坂さんが話したことだが、この加頭一家の輝夫が死んだ時——もう家の書生はしていなかった——
陋巷
(
ろうこう
)
に死したのだが、例の格式で
旧聞日本橋:06 古屋島七兵衛
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
ほんとに吾ながら偉い
博識
(
ものしり
)
になつたものだと高慢さうな顔つきで、
附近
(
あたり
)
をじろ/\見まはしてゐると、だしぬけに隔ての障子が破れて、なかから大きな鼻が一つ飛出した。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「あれ、虫だとよう、従七位様、えらい
博識
(
ものしり
)
な神主様がよ。お姫様は
茸
(
きのこ
)
だものをや。……虫だとよう、あはは、あはは。」と、火食せぬ
奴
(
やつ
)
の歯の白さ、べろんと舌の赤い事。
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「むろん、みたことはないが名だけは知っている。ギリシアに、昔いたという
博識
(
ものしり
)
だろう」
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
あとで知ったが、石山氏は村の
博識
(
ものしり
)
口利
(
くちきき
)
で、今も村会議員をして居るが、政争の
劇
(
はげ
)
しい三多摩の地だけに、昔は自由党員で壮士を連れて奔走し、白刃の間を
潜
(
くぐ
)
って来た男であった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
併
(
しか
)
し
博識
(
ものしり
)
の仰しゃる事には、随分
拵事
(
こしらえごと
)
も有って、
尽
(
こと/″\
)
く
当
(
あて
)
にはなりませんが、出よう/\と云う気を止めて置きますと、其の気というものが
早晩
(
いつか
)
屹度
(
きっと
)
出るというお話
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
後にきく
種々
(
さまざま
)
な修身談は、はじめから偉そうに、
吃々
(
きつきつ
)
と、味のない、型にはまりきったことをいうのばかりだ。それは、語るものが、自ら教えるという賢人
面
(
づら
)
、または
博識
(
ものしり
)
顔をするからだ。
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
先達
(
せんだっ
)
て
博識
(
ものしり
)
の方に聞いたら、前を剃りましたのは首実検の為に剃ったので
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
數「いや中々の
博識
(
ものしり
)
じゃ、うふゝゝ面白い男だの、此の
泉水
(
せんすい
)
は
潮入
(
しおいり
)
かえ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
博
常用漢字
小4
部首:⼗
12画
識
常用漢字
小5
部首:⾔
19画
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博識家