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初
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ぞ
ふりがな文庫
“
初
(
ぞ
)” の例文
その遺風として『袖中抄』の成った平安朝の末頃まで田舎で蚕室の掃き
初
(
ぞ
)
め式の帚に小松を添えて鼠どもグズグズいわば燻ぶるぞと脅かしたのだ。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
あなたの名、私の名、新しい筆で大晦日の夜お祝箸の袋の上にかいて、先ずあなたのから食べ
初
(
ぞ
)
めいたしました。ちょうど十九日に自分で買って来てありました。
獄中への手紙:06 一九三九年(昭和十四年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
賑やかに突き
初
(
ぞ
)
めを行って和尚大得意、晩年もすこぶる元気で、茶の
絹紬
(
けんちゅう
)
の被布に椀形帽子、半白の
頤
(
あご
)
ひげをなびかせて飄然と来たり、なにかしら新案を持ち込んで
明治世相百話
(新字新仮名)
/
山本笑月
(著)
その日は牛のつぶし
初
(
ぞ
)
めとかで、屠牛場の取締をするという肉屋を訪ねると、例の
籠
(
かご
)
を肩に掛けて小諸まで売りに来る男が私を待っていてくれた。私は肉屋の亭主にも逢った。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その
中
(
なか
)
の
高
(
たか
)
い
頂
(
いただき
)
には、すでに
雪
(
ゆき
)
が、はがねのように
光
(
ひか
)
っています。
武男
(
たけお
)
は
毎日
(
まいにち
)
ここへきて、
山
(
やま
)
をながめていました。そして、
正月
(
しょうがつ
)
の
書
(
か
)
き
初
(
ぞ
)
めには、「
山
(
やま
)
に
雪
(
ゆき
)
光
(
ひか
)
る」と、
書
(
か
)
きました。
山に雪光る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
今宵
(
こよひ
)
の失策のし
初
(
ぞ
)
めと、独
頭
(
あたま
)
かく/\猶も入り来る人々を眺め居たり。
燕尾服着初めの記
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
折から今宵は、お喰べ
初
(
ぞ
)
めとやら、お内輪の祝いでな
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「お渡り
初
(
ぞ
)
めです」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“初”の意味
《名詞》
初(はつ)
はじめ。はじまって間もない時期。
第一回。
ある期間のなかで最も先。
対義語:末
(出典:Wiktionary)
初
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“初”を含む語句
最初
初々
初更
劫初
当初
初声
初子
初見参
初詣
出初
初心
初春
見初
太初
初日
初瀬詣
初生
初手
初夏
初陣
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