切殺きりころ)” の例文
ころし其血にて自分は盜賊たうぞく切殺きりころされしてい取拵とりこしらへ夫より九州へ下り肥後ひご熊本くまもとにて加納かなふ屋利兵衞といふ大家に奉公し七百兩餘の金子をかすめ夫を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
重「あゝいや驚かんでも宜しい、主人の事を有る事無い事告口つげぐちを致す傳助、家に害をなす奴、此処こゝ切殺きりころせばたれも知る者はない、試切ためしぎりか何かにったのだろうで済んでしまう」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
……おゝ、チッバルト、足下おぬし其處そこにゐるか、みたまゝで? まだ嫩若うらわか足下おぬし眞二まッぷたつにしたそのおなで、たうかたき切殺きりころしてしんぜるが、せめてもの追善つゐぜんぢゃ。從兄いとこどの、ゆるしてくれい。
ヱヽと驚く十兵衞がヤアお前は兄の長庵殿何故あつて此のわし切殺きりころすとはサヽては娘を賣つた此の金が初手しよてからほしさに深切しんせつおもてかざつて我を欺むき八ツを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
白睨にらみ付おぼえ無しとは白々しら/″\しきいつはりなり去月廿七日小篠堤權現堂の藪蔭やぶかげに於て穀屋平兵衞を切殺きりころし金百兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)