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出臍
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でべそ
ふりがな文庫
“
出臍
(
でべそ
)” の例文
「何に利くかなあ。分析表を見ると、何にでも利くようだ。——君そんなに、
臍
(
へそ
)
ばかりざぶざぶ洗ったって、
出臍
(
でべそ
)
は
癒
(
なお
)
らないぜ」
二百十日
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
すべすべとふくれてしかも
出臍
(
でべそ
)
という
奴
(
やつ
)
、
南瓜
(
かぼちゃ
)
の
蔕
(
へた
)
ほどな
異形
(
いぎょう
)
な者を片手でいじくりながら
幽霊
(
ゆうれい
)
の手つきで、片手を宙にぶらり。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
香川県のある島で、デベソというのは
出臍
(
でべそ
)
のことらしく、またその近くでネコグルマというのも興味がある。
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「間拔けだからな、自分の臍を覗いて見る
恰好
(
かつかう
)
なんてものは、色氣のある圖ぢやないぜ。第一お前の
出臍
(
でべそ
)
なんか拔いたつて、使ひ物にならないとよ。
味噌
(
みそ
)
がきゝ過ぎてゐるから」
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ほそぼそと
出臍
(
でべそ
)
の
小児
(
こども
)
笛を吹く紫蘇の畑の春のゆふぐれ
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
風呂場を出ると、ひやりと吹く秋風が、袖口からすうと這入って、
素肌
(
すはだ
)
を
臍
(
へそ
)
のあたりまで吹き抜けた。
出臍
(
でべそ
)
の圭さんは、はっくしょうと大きな
苦沙弥
(
くしゃみ
)
を無遠慮にやる。
二百十日
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
裾
(
すそ
)
短
(
みぢ
)
かで
袖
(
そで
)
は
肱
(
ひぢ
)
より
少
(
すくな
)
い、
糊気
(
のりけ
)
のある、ちやん/\を
着
(
き
)
て、
胸
(
むね
)
のあたりで
紐
(
ひも
)
で
結
(
ゆは
)
へたが、一ツ
身
(
み
)
のものを
着
(
き
)
たやうに
出
(
で
)
ツ
腹
(
ばら
)
の
太
(
ふと
)
り
肉
(
じゝ
)
、
太鼓
(
たいこ
)
を
張
(
は
)
つたくらゐに、すべ/\とふくれて
然
(
しか
)
も
出臍
(
でべそ
)
といふ
奴
(
やつ
)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
臍
漢検1級
部首:⾁
18画
“出”で始まる語句
出
出来
出入
出鱈目
出來
出会
出立
出逢
出掛
出雲