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出処
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しゅっしょ
ふりがな文庫
“
出処
(
しゅっしょ
)” の例文
旧字:
出處
今この波瀾重畳険危な骨董世界の有様を
想見
(
そうけん
)
するに足りる
談
(
はなし
)
をちょっと示そう。但しいずれも自分が
仮設
(
かせつ
)
したのでない、
出処
(
しゅっしょ
)
はあるのである。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
この鰹節の
出処
(
しゅっしょ
)
は寒月君の
懐
(
ふところ
)
で、取り出した時は
暖
(
あっ
)
たかく、手のひらに感じたくらい、裸ながらぬくもっていた。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
就中
(
なかんずく
)
、周の封建の時代と我が徳川政府封建の時代と、ひとしく封建なれども、その
士人
(
しじん
)
の
出処
(
しゅっしょ
)
を見るに、支那にては道行われざれば去るとてその
去就
(
きょしゅう
)
はなはだ容易なり。
徳育如何
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
一見他に
意味
(
いみ
)
なきがごとくなれども、ロセツの
真意
(
しんい
)
は政府が
造船所
(
ぞうせんじょ
)
の
経営
(
けいえい
)
を
企
(
くわだ
)
てしその費用の
出処
(
しゅっしょ
)
に苦しみつつある内情を
洞見
(
どうけん
)
し、かくして日本政府に一種の
財源
(
ざいげん
)
を
与
(
あた
)
うるときは
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
中には旅役者などの年中巡業してはいるが、
出処
(
しゅっしょ
)
は
判
(
わか
)
っているという者も多いだろうし、また中年から
来
(
きた
)
り加わったのもむろん有るだろうが、少なくとも彼らの動く力には系図があるのである。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
ただ一筋の
出処
(
しゅっしょ
)
の裏には
十重二十重
(
とえはたえ
)
の
因縁
(
いんねん
)
が
絡
(
から
)
んでいるかも知れぬ。
鴻雁
(
こうがん
)
の北に去りて
乙鳥
(
いっちょう
)
の南に
来
(
きた
)
るさえ、鳥の身になっては相当の弁解があるはずじゃ。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
すなわちこれ
我輩
(
わがはい
)
が榎本氏の
出処
(
しゅっしょ
)
に
就
(
つ
)
き
所望
(
しょもう
)
の一点にして、
独
(
ひと
)
り氏の一身の
為
(
た
)
めのみにあらず、国家百年の
謀
(
はかりごと
)
において士風
消長
(
しょうちょう
)
の
為
(
た
)
めに
軽々
(
けいけい
)
看過
(
かんか
)
すべからざるところのものなり。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“出”で始まる語句
出
出来
出入
出鱈目
出來
出会
出立
出逢
出掛
出雲