佐佐木茂索ささきもさく)” の例文
ゆうべ(七月十九日)は佐佐木茂索ささきもさく君と馬車に乗つて歩きながら、麦藁帽むぎわらばうをかぶつた馭者ぎよしや北京ペキンの物価などを尋ねてゐた。
鵠沼雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
と、佐佐木茂索ささきもさくときぼくかれらしいしづかなわらひをらしながらかたるのだつた。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
五、小穴隆一をあなりゆういち、軽井沢の宿屋にて飯を食ふこと五椀ごわんのち女中の前に小皿を出し、「これに飯を少し」と言へば、佐佐木茂索ささきもさく、「まだ食ふ気か」と言ふ。
病牀雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
相手方あひてかた勿論もちろん仲間内なかまうちおほく、始終しじうかほあはせるのが六だん佐佐木茂索ささきもさく、三だん和木わぎせいらう、三だん池谷いけのやしんらうなどで、ときに六だん菊池寛きくちくわん、五だん廣津和郎ひろつかづを、七だん川崎備寛かはさきびくわん、六だん濱尾はまをらう、四だん古川緑波ふるかはりよくは
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
いつか佐佐木茂索ささきもさく君は「スミエと言ふ芸者にれたんですか?」と言つた。が、勿論もちろんそんなわけでもない。僕は時々本名ほんみやうほかに入らざる名などをつけることはよせば好かつたと思つてゐる。
続澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
なんでも市川猿之助いちかはゑんのすけ平岡ひらをかごんらう洋行歸やうかうがへりに上海シヤンハイ麻雀牌マアジヤンパイひうろおぼえにその技法ぎはうつたへたのださうだが、あつまるものはほか松山まつやましやう三、佐佐木茂索ささきもさく廣津和郎ひろつかずを片岡鐵兵かたをかてつへい松井潤子まつゐじゆんこのち林茂光りんもくわう
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
佐佐木茂索ささきもさく君はくしに通して、白やきにするのに適してゐる。
食物として (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
佐佐木茂索ささきもさく
伊東から (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)