会津あひづ)” の例文
旧字:會津
ところで、随筆ずゐひついたはうは、初手しよてから筆者ひつしや用意よういふかい。これはまへにも一寸ちよつとつた。——奥州おうしう会津あひづ諏訪越中すはゑつちう大力だいりきひとあり。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
縮にもちふるは、奥刕あうしう会津あひづ出羽最上ではもがみさんを用ふ。白縮はもつはら会津を用ふ。なかんづく影紵かげそといふもの極品ごくひん也、また米沢の撰紵えりそしようするも上品也。
此処から三小屋を通つて会津あひづに出て行く路は、江戸へ出る間道として、昔はかなりに人通りがあつたらしい。
行つて見たいところ (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
随筆ずゐひつはうは、奥州おうしう会津あひづ諏訪越中すはゑつちう大力だいりきひとありて、これは宙外ちうぐわいさんの猪苗代ゐなはしろから、山道やまみちだから面白おもしろい。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
けだし北越奇談ほくゑつきだん会津あひづとなこまたけ深谷しんこくに入ること三里にして化石渓くわせきたにと名付る処あり、虫羽ちゆうう草木といへどもたにに入りて一年をればみな化して石となる。その川甚苦寒くかんにして夏もわたるべからざるが如し。
けだし北越奇談ほくゑつきだん会津あひづとなこまたけ深谷しんこくに入ること三里にして化石渓くわせきたにと名付る処あり、虫羽ちゆうう草木といへどもたにに入りて一年をればみな化して石となる。その川甚苦寒くかんにして夏もわたるべからざるが如し。