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仰向
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あをむけ
離すと、
可いことに、あたり
近所の、
我朝の
※樣を
仰向に
抱込んで、
引くりかへりさうで
危いから、
不氣味らしくも
手からは
落さず……
其時はこの
時雨榎の
枝の
両股になつてる
処に、
仰向に
寝転んで
居て、
烏の
脛を
捕へた、それから
畚に
入れてある、あのしめぢ
蕈が
釣つた、
沙魚をぶちまけて、
散々悪巫山戯をした
揚句が
ト
枕を
並べ、
仰向になり、
胸の
上に
片手を
力なく、
片手を
投出し、
足をのばして、
口を
結んだ
顏は、
灯の
片影になつて、
一人すや/\と
寢て
居るのを、……
一目見ると、
其は
自分であつたので