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仁清
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にんせい
ふりがな文庫
“
仁清
(
にんせい
)” の例文
それからその前お茶の手前が上がったとおっしゃって、下すったあの
仁清
(
にんせい
)
の
香合
(
こうごう
)
なんぞは、石へ
打
(
ぶ
)
つけて
破
(
こわ
)
してしまうからいいわ。
書記官
(新字新仮名)
/
川上眉山
(著)
それだけに、
母子
(
おやこ
)
のすがたは、鮮やかに、浮いて見えた。佗びた茶室のなかに、ふたつの
仁清
(
にんせい
)
の
茶碗
(
ちゃわん
)
でも置いてあるようだった。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
先日
(
せんじつ
)
歳暮
(
せいぼ
)
に
参
(
まゐ
)
つたら
松
(
まつ
)
と
梅
(
うめ
)
の
地紋
(
ぢもん
)
のある
蘆屋
(
あしや
)
の
釜
(
かま
)
を
竹自在
(
たけじざい
)
に
吊
(
つ
)
つて、
交趾
(
かうち
)
の
亀
(
かめ
)
の
香合
(
かうがふ
)
で
仁清
(
にんせい
)
の
宝尽
(
たからづく
)
しの
水指
(
みづさし
)
といふので一ぷく
頂戴
(
ちやうだい
)
しました。
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どの個人作家が美において民衆を
凌駕
(
りょうが
)
し得たであろう。ある人はあの
仁清
(
にんせい
)
の存在を日本の栄誉として激賞する。彼の功績が無であると誰が敢えて云おう。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
永楽から我々は、もう一つ別の清水の陶工
蔵六
(
ぞうろく
)
を訪れたが、ここで私ははじめて、
仁清
(
にんせい
)
、朝日その他の有名な陶器の贋物が、どこで出来るかを発見した。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
▼ もっと見る
なお個人作家としては
仁清
(
にんせい
)
、
乾山
(
けんざん
)
、
木米
(
もくべい
)
等もっとも崇敬の的となり、
好事家
(
こうずか
)
識者の間に重きをなしております。
近作鉢の会に一言
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
忽ちの
中
(
うち
)
に金に詰まり初め、御書院番のお役目の最中は、居眠りばかりしていながらに、時分を見計らっては受持っている宝物棚の中から、音に名高い利休の
茶匙
(
ちゃさじ
)
、
小倉
(
おぐら
)
の色紙を初め、
仁清
(
にんせい
)
の
香炉
(
こうろ
)
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
京の
仁清
(
にんせい
)
、
色絵
(
いろえ
)
の
柿右衛門
(
かきえもん
)
、みな一派の特長がある。この山からだす色鍋島は、こう行くよりほかに道はないぞ、と彼はよく弟子の
枯淡
(
こたん
)
になるのを叱りつける。
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この意味で「
仁清
(
にんせい
)
」の色もの、模様入の茶盌の如きは、「茶」から一歩も二歩も後退したものといってよい。茶人は「
刷毛目
(
はけめ
)
」を愛し、そこに無量の味いを見た。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
この宗和は
仁清
(
にんせい
)
を引き立てた人だという事であります。仁清に往々宗和の箱書があります。この字を宗和が書いたということは証明しておりませんが、そういう所が茶人だと思います。
書道と茶道
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
今日まで絵附のものと云えば、あるいは
仁清
(
にんせい
)
とか、
乾山
(
けんざん
)
とかを好んで歴史に語る。そうしてこれらの行灯皿に至っては語る者が誰一人ない。だが両者の間にそれほどの差違があろうか。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
彼の価値はほとんどすべて
絢爛
(
けんらん
)
たる
赤絵
(
あかえ
)
に集中しているではないか、もしその作に絵画的要素がなかったら柿右衛門の存在はなかったであろう。あの
仁清
(
にんせい
)
もまたこの例に洩れることができぬ。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
“仁清(野々村仁清)”の解説
野々村 仁清(ののむら にんせい、生没年不詳)は、江戸時代前期の陶工である。通称:清右衛門(せいえもん)。17世紀の人物である。
(出典:Wikipedia)
仁
常用漢字
小6
部首:⼈
4画
清
常用漢字
小4
部首:⽔
11画
“仁”で始まる語句
仁
仁王
仁和寺
仁王立
仁王門
仁慈
仁丹
仁和賀
仁義
仁田