乘掛のりか)” の例文
新字:乗掛
ひと談話はなしではいま往昔むかしほど海賊船かいぞくせん横行わうかうははげしくはいが、其代そのかは往昔むかし海賊船かいぞくせん一撃いちげきもと目指めざ貨物船くわぶつせん撃沈げきちんするやうなことはなく、かならそのふねをもつて此方こなた乘掛のりかきた
れい梶棒かぢぼうよこせてならんだなかから、むくじやらの親仁おやぢが、しよたれた半纏はんてんないで、威勢ゐせいよくひよいとて、手繰たぐるやうにバスケツトを引取ひきとつてくれたはいが、つゞいて乘掛のりかけると
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)