久保田くぼた)” の例文
久保田くぼたさんは、おほきな眼鏡めがねけてゐる。——ところがさうでない。たのは瀧君たきくんであつた。評判ひやうばんのあのひかつたとえる。これも讚稱さんしようにあたひする。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いっぽう牢番頭の同心太田原伝三郎は雨戸を厳重にしめきって、八じょうの奥の間に、進藤しんどう今井いまい久保田くぼたという三人の剣士とともに、お酒をのんでとうの詩などを吟じておりました。
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「古風だわね。久保田くぼたさんに頂いたのよ。」
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
十分間じつぷんかん七十五輌しちじふごりやうあへ大音寺前だいおんじまへばかりとははない。馬道うまみちくるままつた。淺草あさくさはうくはしことは、久保田くぼたさん(まんちやん)にくがい。……やま本郷臺ほんがうだい
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もし/\、久保田くぼたさん、とんで、こゝで傘雨さんうさんにおにかゝりたい。これではになりますまいか。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
印半纏しるしばんてん一枚いちまいされて、いさゝかもめげないで、自若じじやくとしてむねをたゝいてるのに、なほまんちやんがある。久保田くぼたさんは、まるけのしかも二度目にどめだ。さすがに淺草あさくさにいさんである。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)