丸々まる/\)” の例文
大和尚だいおしよう大笑おほわらひにわらひすてゝ、だまつてろ、だまつてろ、貴樣きさまなどがらぬことだわとて丸々まる/\相手あいてにしてはれず、朝念佛あさねんぶつ夕勘定ゆふかんぢよう
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
りざまに、おゝ、一手桶ひとてをけつて女中ぢよちうが、とおもはなのさきを、丸々まる/\としたあし二本にほんきおろすけむりなかちうあがつた。すぐに柳川やながは馳違はせちがつた。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
以て取續とりつゞきの出來できるやう頼み申度尤も丸々まる/\貴樣の厄介やくかいかけるといふわけには非ず是はいさゝかなれども何ぞ商賣でも初めさせて下されよと後藤は用意よういの金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)