中指なかゆび)” の例文
三日月みかづきなりにってある、にいれたいくらいのちいさなつめを、母指おやゆび中指なかゆびさきつまんだまま、ほのかな月光げっこうすかした春重はるしげおもてには、得意とくいいろ明々ありありうかんで
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
さぐてた油差あぶらさしを、雨戸あまど隙間すきまからかすかにひかりたよりに、油皿あぶらざらのそばまでってったまつろうは、中指なかゆびさきつめたい真鍮しんちゅうくち加減かげんしながら、とッとッとと
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)