一臺いちだい)” の例文
新字:一台
んなはなしをしてゐるうちに宗助そうすけまた寐入ねいつて仕舞しまつた。御米およね依然いぜんとして、のつそつとこなかうごいてゐた。するとおもてをがら/\とはげしいおとてゝくるま一臺いちだいとほつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
會毎くわいごと三人さんにん相談さうだんしてかならつき一度いちど贈品ぞうひん大島小學校おほしませうがくかうおくる、それがかならずしも立派りつぱものばかりではない、筆墨ひつぼくるゐ書籍しよせき圖畫づぐわるゐなどで、オルガン一臺いちだい寄送きそうしたのが一番いちばん金目かねめものであつた。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
かゝる寒村かんそんなるにがそりん・ぽんぷ一臺いちだいそなへつけてあるのだといふ。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)