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一処
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いっしょ
ふりがな文庫
“
一処
(
いっしょ
)” の例文
旧字:
一處
また甲乙二つの知識が単独には大した役に立たないのが二つ
一処
(
いっしょ
)
になったおかげで大変な役に立ったという例はいくらでもある。
マーカス・ショーとレビュー式教育
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
目科は
威長高
(
いたけだか
)
に巡査に向い「貴官は
拙者
(
せっしゃ
)
を
知
(
しり
)
ませんか、拙者は目科です、是なる若者は拙者と
一処
(
いっしょ
)
に来たのです」目科の名を
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
困って居ると友達が酒飲みに行かんかというから、直に
一処
(
いっしょ
)
に飛び出した。いつも行く神保町の洋酒屋へ往って、ラッキョを
肴
(
さかな
)
で
正宗
(
まさむね
)
を飲んだ。
酒
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
船の外側のどこかへ
打
(
ぶ
)
つかると
一処
(
いっしょ
)
にガーンとなってしまって、いつ海の中へ落ち込んだかわからなかったの……。
支那米の袋
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
古志
(
こし
)
の
努奈河媛
(
ぬなかわひめ
)
の御歌にもあるように、男とちがって
只
(
ただ
)
一処
(
いっしょ
)
の婚姻にしか、
携
(
たずさ
)
われぬもののごとく考えられていた。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
遊廓の話、茶屋の話、同窓生と
一処
(
いっしょ
)
になってドシ/″\話をして問答して、
而
(
そう
)
して私は夫れを又
冷
(
ひや
)
かして
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
亦
一
(
いつ
)
の驚きたるあり、オヨチにては
蝮
(
まむし
)
多くして、倒れ木の上に丸くなりて
一処
(
いっしょ
)
に六七個あるあり。諸方にて多く見たり。
其度毎
(
そのたびごと
)
にゾッとして全身
粟起
(
ぞっき
)
するを覚えたり。
関牧塲創業記事
(新字新仮名)
/
関寛
(著)
つい先だって来た時にお宮と
一処
(
いっしょ
)
に薬師の
宮松亭
(
みやまつてい
)
に清月の婆さんをつれて
女義太夫
(
おんなぎだゆう
)
を聴きにいって
遅
(
おそ
)
く帰った時、しるこか何か食べようかといったのを、二人とも何にも欲しくない
うつり香
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
ややもすれば喧嘩口論をして
犇
(
ひし
)
めくによって、その父、なにとぞしてこれらが仲を一味させたいといろいろ
工
(
たく
)
めども、
為
(
しょ
)
うずるようもなかったが、あるとき児ども
一処
(
いっしょ
)
に集まりいたとき
大菩薩峠:34 白雲の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
私がその方の
端
(
はた
)
へ行くと乳のところまでしかない。その方と
一処
(
いっしょ
)
に道でも歩くと、まるで親と子供と一緒に連って歩いて居るようにしか見えない。その方の着物を拵えるにはいつも二枚分いるです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
千駄木町の夏目先生の御宅の文章会で度々
一処
(
いっしょ
)
になった。文章の読み役は多く虚子が勤めた。
高浜さんと私
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
節蔵が脱走した後で
以
(
もっ
)
て、脱走艦は追々
函館
(
はこだて
)
に
行
(
いっ
)
て、
夫
(
そ
)
れから
古川
(
ふるかわ
)
の長崎丸と
一処
(
いっしょ
)
に
又
(
また
)
此方
(
こっち
)
へ侵しに来た、と
云
(
い
)
うのは官軍方の
東
(
あずま
)
艦、
即
(
すなわ
)
ち私などが
亜米利加
(
アメリカ
)
から
持
(
もっ
)
て来た東艦が官軍の船になって居る
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“一処”で始まる語句
一処不住