“万歳”のいろいろな読み方と例文
旧字:萬歳
読み方割合
ばんざい46.0%
まんざい42.0%
ナリンクマール2.0%
ばんざ2.0%
ばんざあ2.0%
ウラー2.0%
エイル2.0%
クマール2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でも、ごろからほしいとおもったうしを一とうったといてありました。信吉しんきちは、こころなかで、いくたびも万歳ばんざいさけんだのであります。
風雨の晩の小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
塩は万歳まんざいに似ていると思え。一合の汁に入れた塩の十倍を一升の汁に入れて煮て見たまえ。集団すれば強くなるのは人間だけとはかぎらない。
味覚馬鹿 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
後で太子に御通ししておくという挨拶あいさつで、私や印度人たちの一行はここで声を限りに万歳ナリンクマールを絶叫した。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
列車が動き出す、万歳ばんざァーイという声がプラットフォームの二箇所ばかりで起った。
一本の花 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
私の母よりズッと若い叔母おばは、皆が、『××直彦万歳ばんざあイ』を三度云って、在郷軍人の服を着た叔父を真中まんなかにして、うち露路ろじを出ようとしたら、あがかまちのとこで、ワッと大声で泣き出した。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
正規には、これに、ファシスト式の万歳エイルの高唱が加わるのだ。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
見よ! あれほど激昂しひしめき合ったその怒りも失せて、もはや誰一人手を振るものもなければ万歳クマールを絶叫するものもない。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)