“ボール”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
53.8%
三叉箭7.7%
厚紙7.7%
小球7.7%
籠球7.7%
野球7.7%
鋼球7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつ々として響く鉄棍の音、碧落を縫ふ真白なボール、忽ち場の一隅から突如として異様なる応援の声が起つた。競技に酔つた観衆は驚いて眼をみはつた。
で、試しに一つ、三叉箭ボール蕪菁リューベとを合わせて見給え。すると、格子底机ボールド・ルーベ——。ああ、僕の頭は狂っているのだろうか。実は、その机と云うのが、伸子のへやにあるのだがね
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
法水さん、わしならあの三叉箭ボールが、裏庭の蔬菜園から放たれたのだと云いますがな。何故なら、今は蕪菁かぶら真盛まっさかりですよ。矢筈やはずは蕪菁、矢柄やがらよし——という鄙歌ひなうたを、たぶん貴方は御存じでしょうが
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しやちこばつたる剣客刺客の、厚紙ボールの兜は鉢合わせ。
○ベースボールに要するもの はおよそ千坪ばかりの平坦なる地面(芝生しばふならばなおし)皮にて包みたる小球ボール(直径二寸ばかりにして中は護謨ゴム、糸のたぐいにて充実じゅうじつしたるもの)投者ピッチャーが投げたる球を
ベースボール (新字新仮名) / 正岡子規(著)
彼女は襦袢などを固く結えて、籠球ボールを投げ渡すやうに颯つとほうつた。
繰舟で往く家 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
野球ボール其樣そん災難さいなんいから、毎日まいにち/\さかんなものだ、丁度ちやうど海岸かいがんいへから一ちやうほどはなれて、不思議ふしぎほど平坦たいらか芝原しばはらの「ゲラウンド」があるので
「もちろんですとも、当局も私でなくちゃやらせもしないでしょうし、代表部の側からいえば、私は球軸受ボール・ベヤリング鋼球ボールみたいなもので、私がいるかぎり摩擦抵抗なしにものが動くんだから」
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)