“カーブ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
曲線62.5%
彎曲8.3%
魔球4.2%
4.2%
曲り4.2%
曲り角4.2%
曲球4.2%
曲線線路4.2%
湾曲4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方、操縦室キャッブの床に倒れていた井上順三の屍体は、機関車の加速度と、曲線カーブに於ける遠心力の法則に従って、あの通りに投げ出されます。
気狂い機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
自動車は街角を彎曲カーブして、一揺れ、大きく揺れた。岡埜博士はぐらりと前の方へよろめいた。
九種の魔球カーブ——無邪氣な紛着——胴上げ——西と東に別れた——獅子の友呼び——手頃の鎗を捻つて——私は殘念です——駄目だんべい
武村兵曹たけむらへいそう技倆ぎりようはまた格別かくべつで、何處どこ練習れんしうしたものか、てつやううでから九種こゝのつ魔球カーブひね工合ぐあひすさまじいもので、兵曹へいそう投手ピツチにすると敵手あひてになるくみはなく、また打棒バツトれて/\たまらぬので
先の自動車は、相当の速力で菊屋橋を過ぎ車坂くるまざかに現れ更に前進して上野広小路うえのひろこうじの角を右にカーブして、本郷ほんごう方面に疾走して行きました。
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
そのひっそりとした夜の静けさを破って、溜池ためいけか虎の門方面にまた戦勝の号外屋でも走っているのであろうか、曲りカーブきしっている電車の響きの間々から遠く躍るような鈴の音が聞えていた。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
とシャアは魁偉かいいな容貌を落涙せんばかりに歪めて、とある曲り角カーブへ来た時に後方から続いて来るカ氏やジャヴェリらの乗っている車を指し示した。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
四球フォアボールを十六も出すなんて。曲球カーブがちっともはいらんじゃないか、五寸もプレートからはなれてるんだから、どんなにアンパイアが同情したって、あれじゃ、ストライクにゃできんからのう……
鉄の規律 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
あの曲線線路カーブの松林で、その娘の親爺を捕えるべく、例の二人の部下とそれからH署の巡査と四人で、黙々と闇の中へ、うずくまっていたんです。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
せかせかと呼吸をきって三階まで下りてくると、階段の湾曲カーブのところで下から馳上ってくる絹擦れの音をきいて驚いて足を停めた。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)