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曲線
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カーブ
ふりがな文庫
“
曲線
(
カーブ
)” の例文
頭こそ青々と丸めて居りますが、柔かい眉の
曲線
(
カーブ
)
、黒い
滴
(
したた
)
る瞳、真珠色に少し紅味のさした頬——いやいやそれは物の数でもありません。
百唇の譜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
一方、
操縦室
(
キャッブ
)
の床に倒れていた井上順三の屍体は、機関車の加速度と、
曲線
(
カーブ
)
に於ける遠心力の法則に従って、あの通りに投げ出されます。
気狂い機関車
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
「そりゃ君の説は
勘定
(
かんじょう
)
が少し違うぜ、地球の
曲線
(
カーブ
)
の
度
(
ど
)
は一マイルについて
幾
(
いく
)
らいくらだぜ。君の先の例に取った
何
(
なん
)
マイル以上にある船の
帆柱
(
ほばしら
)
は
云々
(
うんぬん
)
」
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
トンネルの
曲線
(
カーブ
)
まで来たときに、そのはずれの方にあの男が立っている姿が遠眼鏡をのぞくように見えたのですが、もう速力をとめる
暇
(
ひま
)
がありません。
世界怪談名作集:06 信号手
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
つけさせてみたら、やっぱりちゃんとプロバビリティ
曲線
(
カーブ
)
になったから、早速講義の材料に使ったことがあったよ
先生を囲る話
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
▼ もっと見る
玄関への青い芝生の中の道が、
曲線
(
カーブ
)
をしている為に車寄せの様子などは、見えなかったが、ゴシック風の白煉瓦の建物は
瀟洒
(
しょうしゃ
)
に
而
(
しか
)
も荘重な感じを見る者に与えた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
次から次に福太郎の眼の前の
曲線
(
カーブ
)
の継ぎ目の上に乗りかかって来ると、第一の
炭車
(
トロッコ
)
が、波打った軌条に押上げられて、
心持
(
こころもち
)
速度を緩めつつ半分傾きながら通過した。
斜坑
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
坂口は前夜公園の小径を入って径の二股に別れたところから右手の路をとった。左手の路は
曲線
(
カーブ
)
を描いて大迂回をしながら、腰掛の傍にいて、更に北に向って走っているのであった。
P丘の殺人事件
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
肩の
曲線
(
カーブ
)
に打つづく
聖
(
きよ
)
らの背中があるのです。
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
この女の最初の印象が、童女のやうに清らかなのは、その碧ずんで見える眼と、唇の素晴らしい
曲線
(
カーブ
)
のせゐだつたでせう。
銭形平次捕物控:315 毒矢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
現場の
曲線
(
カーブ
)
線路と言うのは、B駅から一
哩
(
マイル
)
足らずのH駅寄りにあってカーブの内側は上り線に沿って松林、外側は下り線に沿って一面の桑畑なんです。
とむらい機関車
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
「君、あの階段の磨り減り方がプロバビリティ
曲線
(
カーブ
)
になっているなあ」と額を指差しておられる。
先生を囲る話
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
福太郎が足を踏掛けていた
曲線
(
カーブ
)
の処で、折重なって脱線顛覆したもので、さもなければ福太郎は、側圧で狭くなった坑道の中で、メチャメチャに粉砕されていた筈であったという。
斜坑
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
少し高い背が、舞姫のような美しいポーズになると、右の腕が美しい
曲線
(
カーブ
)
を描いて上に延びて、たった一つの電灯をパチンと消されて了いました。
新奇談クラブ:04 第四夜 恋の不在証明
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
が、駅の西端の大きな
曲線
(
カーブ
)
の終りに近く、第二の屍体が警官の一人に依って見張られている地点まで来ると、急に喬介は立上って車を止めさした。そして助役へ
気狂い機関車
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
多い毛、品の良い下ぶくれの細面、お人形のような無邪気な唇の
曲線
(
カーブ
)
が、どうかすると直ぐ泣き出しそうで、平次もうっかりしたことが
訊
(
き
)
けそうもありません。
銭形平次捕物控:245 春宵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と言うのはですな、H駅を去る西方約六
哩
(
マイル
)
、B駅近くの
曲線
(
カーブ
)
になっている上り線路上に、相当成熟し切ったものらしい大きな黒豚の無惨なバラバラ屍体が発見されたんです。
とむらい機関車
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
それが何んかの拍子ににつこりすると、小さい唇の、上向きの
曲線
(
カーブ
)
が、とろりとするような媚を含んで、大きい片ゑくぼ、それは實に、思ひも寄らぬ
艶
(
あで
)
やかな顏になるのでした。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それに第一
転轍器
(
ポイント
)
や急
曲線
(
カーブ
)
の多い構内で、そんな急速な出発をするなんて無茶な運転法則はないんだから、この73号の変調は、先ずこの事件の有力な謎のひとつと見て差支ないね
気狂い機関車
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
キリツとした顏立に枝からもぎ取つたばかりの桃の實のやうな銀の
生毛
(
うぶげ
)
、
曲線
(
カーブ
)
のきつい、可愛らしい唇の反り、
蛾眉
(
がび
)
、
鳳眼
(
ほうがん
)
——といふといかめしくなりますが、さう言つた上品な道具立のうちに
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“曲線”の意味
《名詞》
曲 線(きょくせん)
曲がった線。
(出典:Wiktionary)
曲
常用漢字
小3
部首:⽈
6画
線
常用漢字
小2
部首:⽷
15画
“曲線”で始まる語句
曲線美
曲線模樣
曲線線路