“蛾眉”の読み方と例文
読み方割合
がび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春風しゆんぷう珠簾しゆれんを吹いて、銀鉤ぎんこうたうするの処、蛾眉がびの宮人の衣裙いくんを洗ふを見る、月事げつじまた風流ならずや。(四月十六日)
やがてその中から小肥こぶとりの仏蘭西フランス美人のような、天平てんぴょうの娘子のようにおっとりして雄大な、丸い銅と蛾眉がびを描いてやりたい眼と口とがぽっかりと現れて来る。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
さて眺望みわたせば越後はさら也、浅間あさまけふりをはじめ、信濃の連山みな眼下がんか波濤はたうす。千隈ちくま川は白き糸をひき、佐渡は青き盆石ぼんせきをおく。能登の洲崎すさき蛾眉がびをなし、越前の遠山は青黛せいたいをのこせり。