“ゆみなり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弓形75.9%
弓状10.3%
穹形6.9%
弧形3.4%
彎曲3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弓形ゆみなりに曲ってただ一行ほか書かれてはいなかったが、浩にとっては、それ等の言葉から三行も四行もの意味がよみとれたのである。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
石の階段きざはしは雨風に打たれて弓状ゆみなりに沈み、石の高麗狗こまいぬは二つながらごろりと横倒しになっている。
斜めに落ちかゝつたやうな位置で皎々とかゝつてゐた。細かい羽根のやうな冷たさを含んだ尾は、途方もなく大きい穹形ゆみなりでゆるく消えてゐた。それは人間には一寸そらでは画かれない線だつた。
朧夜 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
松屋呉服店から二、三軒京橋きょうばしの方へ寄ったところに、表附おもてつき四間間口しけんまぐちの中央に弧形ゆみなりの広い出入口を設け、その周囲にDONJUANという西洋文字を裸体の女が相寄って捧げている漆喰細工しっくいざいく
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そなたは何を見てゐる、彎曲ゆみなりの路から
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)