“穹形”の読み方と例文
読み方割合
ゆみなり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父の家は砂地の中庭を取り囲んだ粗土造あらつちづくりの平屋で、正門とでも云ふべき入口は乗馬のまゝでも入れるやうに高く穹形ゆみなりになつてゐました。
亜剌比亜人エルアフイ (新字旧仮名) / 犬養健(著)
斜めに落ちかゝつたやうな位置で皎々とかゝつてゐた。細かい羽根のやうな冷たさを含んだ尾は、途方もなく大きい穹形ゆみなりでゆるく消えてゐた。それは人間には一寸そらでは画かれない線だつた。
朧夜 (新字旧仮名) / 犬養健(著)