“アーチ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:あーち
語句割合
緑門31.6%
穹窿21.1%
拱門21.1%
弓形5.3%
5.3%
拱格5.3%
拱梁5.3%
迫持5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『が、それはうでもいとして、緑門アーチみん競技場グラウンド此方側こつちがはから何處どこかへつてしまうかしら』とあいちやんはおもひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
この蔽石それ自身穹窿アーチ形をなしているものがおおむね全部であって、別に穹窿形天井を後からくっ付けたり、入り口を有する廻廊式のものもあり
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
図586は、入口に向って見た洞窟の有様である。中央の拱門アーチは洞窟への入口で、外側にある入口は小さく、そこから洞窟へ向って拡がるのであるが、通廊と同様に曲線をなしている。
二、三十年ぜんの風流才子は南国風なあの石の柱と軒の弓形アーチとがその蔭なる江戸生粋きっすい格子戸こうしど御神燈ごしんとうとに対して、如何に不思議な新しい調和を作り出したかを必ず知っていた事であろう。
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
拱橋がこれ程沢山あるのに、それ等のアーチに、我々が橋に於る非常に重大な要素と思う楔石を持ったのが一つも無いのは、不思議に思われるが、而も日本人はその必要を認めていない。
されど、神もし地獄の陰火をともし、永遠限りなくそれを輝かさんと欲せんには、まず公刑所の建物より、回教サラセン式の丈高き拱格アーチうにあらん。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
涯しもなく頭上はるかに巍々と聳え立つ巌を仰ぎ見ることもなければ、葡萄蔓や常春藤きづたや、数知れぬ野薔薇のからみついた重畳たる拱梁アーチもなく、その拱梁アーチの間から
彼女は、窓に相當する廣い迫持アーチの方を指さした。今はしぼつてあつたけれど、やはり窓にするやうにテイリアンいろの窓掛が垂れてゐた。