トップ
>
穹窿
>
アーチ
ふりがな文庫
“
穹窿
(
アーチ
)” の例文
灰色の
軍用混凝土
(
シマン・ダルメ
)
で塗りかためられた
穹窿
(
アーチ
)
形の天井が低く垂れさがり、やや隔ったところで、裸の電灯がひとつ冷酷な光を投げていた。
墓地展望亭
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
この蔽石それ自身
穹窿
(
アーチ
)
形をなしているものが
概
(
おおむ
)
ね全部であって、別に穹窿形天井を後からくっ付けたり、入り口を有する廻廊式のものもあり
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
たとえば、アラビヤの「ボッカ・キュイ宮」の壮麗な拱門のような、官能的な異様な美しさをもった
穹窿
(
アーチ
)
形の洞道だった……。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
高い高い
穹窿
(
アーチ
)
形の
格天井
(
ごうてんじょう
)
……そこに吊された何千年来のものともわからぬ古風な
龕灯
(
がんどう
)
や、どっしりとした井桁の枠の
嵌
(
は
)
まったこれも穹窿形の円窓や
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
一行の前には、
穹窿
(
アーチ
)
形の天井をもった
地向暗斜道
(
ジオシンク・サブウェイ
)
が、ゆるい傾斜を保ちながら、「
石炭市
(
コール・シティ
)
」の横坑のようなおそるべき単調さで無限につづいていた。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
穹窿
(
アーチ
)
形の浴槽の中に菫と蕃紅花の匂いのする別々の油湯が湛えられ、匂いの好みに従ってどちらかへはいる。
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
大階段からは薄暗い中廊下を越えて、
羅馬
(
ローマ
)
風の大
穹窿
(
アーチ
)
を
潜
(
くぐ
)
ると、ホールへ出られる。が、同時にその大階段の下から鍵の手に曲って小階段を伝わると、地下へも抜けられるようになっている。
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
寝椅子、
長椅子
(
ソーファ
)
、安楽椅子、大
卓子
(
テーブル
)
等のゴタゴタした調度の間を通り抜けると、向う側が
穹窿
(
アーチ
)
形に
刳
(
く
)
り抜かれた厚い壁になって、どっしりとした
帷
(
とばり
)
が
裾
(
すそ
)
を
曳
(
ひ
)
いている。ここが、未亡人の寝室であった。
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
と
穹窿
(
アーチ
)
越しに居間の椅子を指し示した。
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
“穹窿(ヴォールト)”の解説
ヴォールト(en: vault、la: camera、ar: قبو)とは、アーチを平行に押し出した形状(かまぼこ型)を特徴とする天井様式および建築構造の総称である。日本語では穹窿(きゅうりゅう)と訳される。
(出典:Wikipedia)
穹
漢検1級
部首:⽳
8画
窿
漢検1級
部首:⽳
17画
“穹窿”で始まる語句
穹窿形
穹窿型
穹窿状
穹窿門
穹窿天井