拱門アーチ)” の例文
二十五日の夜、徹宵この敷石道の上をオートバイが疾走し篝火かがりびがたかれ、正面階段の柱の間には装弾した機関銃が赤きコサック兵に守られて砲口を拱門アーチへ向けていた。
スモーリヌイに翻る赤旗 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
図586は、入口に向って見た洞窟の有様である。中央の拱門アーチは洞窟への入口で、外側にある入口は小さく、そこから洞窟へ向って拡がるのであるが、通廊と同様に曲線をなしている。
天井は低く床は石畳で、ドアのある部分は、壁が拱門アーチ形に切り抜かれている。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
つづられ懸る木の間の拱門アーチから
季節の馬車 (旧字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)
二人の日本女は、右手に見える白い大拱門アーチを入って行った。
スモーリヌイに翻る赤旗 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)