“りやうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兩全16.7%
喨然16.7%
瞭然16.7%
良全16.7%
霊山16.7%
靈山16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
〔譯〕君につかへて忠ならざるは孝に非ざるなり、戰陳せんじんゆう無きは孝に非ざるなりと。曾子そうしは孝子なり、其の言かくの如し。彼の忠孝兩全りやうぜんせずと謂ふは、世俗せぞくの見なり。
その間遠まどほな音から察すると、それは子供の所爲だと云ふことがすぐ解つた。私は一種の好奇心で、耳を聳ててゐた。すると突然先刻の喨然りやうぜんとした女の聲で
受験生の手記 (旧字旧仮名) / 久米正雄(著)
後者の孟浪杜撰まんらんづざんなることは忽ち瞭然りやうぜんとなるであらう。しかもこの新らしい随筆の作者はかならずしも庸愚ようぐざいばかりではない。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「町内の本道——本田良全りやうぜんさんが來てゐるから嘘や假病けびやうぢやありません。二年前から、ほんものゝ病氣で——」
霊山りやうぜん、長谷の山に連なる
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
碧水金砂へきすゐきんさひるおもむきとはちがつて、靈山りやうぜんさき突端とつぱな小坪こつぼはまでおしまはした遠淺とほあさは、暗黒あんこくいろび、伊豆いづ七島しちたうゆるといふ蒼海原あをうなばらは、さゝにごりにごつて、はてなくおつかぶさつたやうにうづだか水面すゐめん
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)