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りやうがは
語句 | 割合 |
兩側 | 69.6% |
両側 | 26.1% |
爾側 | 4.3% |
盛りと
咲亂れ晝と雖も
花明りまばゆきまでの
別世界兩側の引手茶屋も
水道尻まで
花染の
暖簾提灯軒を揃へて
掛列ね萬客の出入袖を
私は家へ
帰つて来た。家の小路の
両側は
桃色の
花で埋まつてゐた。この
棚びく
花の中に
病人がゐようとは、何と
新鮮な美しさではないか。と私はつぶやいた。
御利益で、
怪我もしないで
御堂から
裏の
方へうか/\と
𢌞つて、
象と
野兎が
歩行ツくら、と
云ふ
珍な
形で
行くと、
忽ち
灯のちらつく
暗がりに、
眞白な
顏と、
青い
半襟が
爾側から