“ふたがわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
二川44.4%
両側22.2%
二側22.2%
婦多川11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二川ふたがわ在から来たといふ男が先きに立つて、上細谷や下細谷などいふ村々を通り過ぎた。
伊良湖の旅 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)
階の両側ふたがわにうずくまりたる人首獅身じんしゅししんの「スフィンクス」を照したり。
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
本来なら空地を行き尽してまたあき地、とか何とか威張ってもいいくらいに家の二側ふたがわを包んでいるのだが、臥竜窟がりょうくつの主人は無論窟内の霊猫れいびょうたる吾輩すらこのあき地には手こずっている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
思えばこの味わいが恋の誠と俊雄は精一杯小春をなだめ唐琴屋からことや二代の嫡孫色男の免許状をみずから拝受ししばらくお夏への足をぬきしが波心楼はしんろうの大一坐に小春お夏が婦多川ふたがわの昔を今に
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)