“めもと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目許33.3%
眼元24.2%
眼許24.2%
目元15.2%
眸許3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふと見ると、年頃廿六七にも成りましょうか色のくっきりと白い、鼻梁はなすじの通りました口元の可愛らしい、目許めもとに愛のある、ふさ/\と眉毛の濃いい女で
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
おほきなそろへて、ふすまかげからはひつて宗助そうすけはういたが、二人ふたり眼元めもとにも口元くちもとにも、いまわらつたばかりかげが、まだゆたかにのこつてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
若いといっても三十にはなるであろう、輪郭の正しい切りそいだような頬と、やや眼尻の下った深い眼許めもとがきわだっている。
松風の門 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
むろん御筋骨ごきんこつはすぐれてたくましうございますが、御顔おかお色白いろじろの、いたってお奇麗きれい細面ほそおもて、そしてすこ釣気味つりぎみのお目元めもとにも、またきりりときしまったお口元くちもとにも
上品な黒のアストラカンの外套がいとう恰好かっこうよく着こなした、スッキリとした姿! っと見据えていた切れ長な眸許めもと……口惜くやしそうに涙ぐみながら、にらみ付けていた姿!
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)