“むかうはちまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
向顱卷83.3%
向顱巻16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目鼻立めはなだちあいくるしい、つみ丸顏まるがほ五分刈ごぶがり向顱卷むかうはちまき三尺帶さんじやくおびまへむすんで、なんおほき染拔そめぬいた半被はつぴる、これは此處こゝ大家たいけ仕着しきせで、いてるくすのき持分もちぶん
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
白帆しらほあちこち、處々ところ/″\煙突えんとつけむりたなびけり、ふりさければくももなきに、かたはらには大樹たいじゆ蒼空あをぞらおほひてものぐらく、のろひくぎもあるべきみきなり。おなじだい向顱卷むかうはちまきしたる子守女こもりをんな三人さんにんあり。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
銭さえ払えばいとして、船頭やい、船はどうする、と嘉吉が云いますと、ばら銭をにぎったこぶし向顱巻むかうはちまきの上さ突出して、半だ半だ、何、船だ。船だ船だ、と夢中でおります。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)