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みつかめ
第二番に、
車持皇子は、
蓬莱の
玉の
枝を
取りに
行くといひふらして
船出をするにはしましたが、
實は
三日目にこっそりと
歸つて、かね/″\たくんで
置いた
通り、
上手の
玉職人を
多く
召し
寄せて
三日目の
午過ぎ、やれ
粥を
煮ろの、おかう/\を
細くはやせの、と
云ふ
病人が、
何故か
一倍氣分が
惡いと、
午飯も
食べないから、
尚ほ
打棄つては
置かれない。
明る
日も
亦同じ
樣に
雨が
降つた。
夫婦も
亦同じ
樣に
同じ
事を
繰り
返した。その
明る
日もまだ
晴れなかつた。
三日目の
朝になつて、
宗助は
眉を
縮めて
舌打をした。