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ほつぽう
艦中の
一同はヒタと
鳴を
靜めたのである。
只見る
本艦を
去る
事三海里餘、
橄欖島と
覺しき
島の
北方に
當つて、
毒龍蟠るが
如き
二個の
島嶼がある。
其島陰から
忽然として
一點の
光がピカリツ。
ヨーロッパでは
南の
方には
早く
鐵がはひつて
來ましたが、
北方のデンマルクやスエーデンやノールウエなどでは、
鐵のはひつて
來るのが
大分遲かつたがために
かっこうはほとゝぎすの
類で
𤍠帶に
棲むものですが、
夏になると
北方の
涼しい
地方へやつてくるのです。
中には
日本を
通り
過ぎて、もっと
北の
國へまで
行くのもあります。