“ほっぽう”の漢字の書き方と例文
語句割合
北方100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北方ほっぽううみは、銀色ぎんいろこおっていました。ながふゆあいだ太陽たいようはめったにそこへはかおせなかったのです。なぜなら、太陽たいようは、陰気いんきなところは、かなかったからでありました。
月とあざらし (新字新仮名) / 小川未明(著)
北方ほっぽう荒野こうやなかに、いぬうまけています。そのものがやがて、大軍たいぐんひきいてせてくるにちがいありません。あのおおきなほしひかりは、そのおとこ運命うんめいあらわすものでございます。
北海の白鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こうして、いつということなしに、つばめは北方ほっぽうんでいけば、人間にんげん自分じぶんたちを保護ほごしてくれるものでこそあれ、けっしてがいくわえるものでないことをったのであります。
南方物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)