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ほそづく
苦い
茶を
点れて、
森永のドロップスなど出してくれた。余等は
注文してもぎ立ての玉蜀黍を
炉の火で焼いてもらう。
主は岡山県人、四十余の
細作りな男、余作君に
過日の
薬は強過ぎ云々と云って居た。
夜目なればこそ
未だしもなれ
晝はづかしき
古毛布に
乘客の
品も
嘸ぞと
知られて
多くは
取れぬ
痩せ
田作り
米の
代ほど
有りや
無しや
九尺二間の
煙の
綱あはれ
手中にかゝる
此人腕力おぼつかなき
細作りに
車夫めかぬ
人柄華奢といふて
賞めもせられぬ
力役社會に
生ひ
立つた
身とは
請取れず
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