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へうらう
すかりと
斬れるぞ。
残らず
貸すべい。
兵粮も
運ぶだでの!
宿へも
祠へも
帰らねえで、
此処へ
確乎胡座を
掻けさ。
下腹へうむと
力を
入れるだ。
雨露を
凌ぐなら、
私等が
小屋がけをして
進ぜる。
しかも
彼は
根の
締らない
人間として、かく
漂浪の
雛形を
演じつゝある
自分の
心を
省みて、もし
此状態が
長く
續いたら
何うしたら
可からうと、ひそかに
自分の
未來を
案じ
煩つた。