“ぶあいそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無愛想66.7%
不愛想14.8%
無愛相11.1%
不愛憎3.7%
無愛憎3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしはいつもむらにやってくる無愛想ぶあいそうな、あめりじいさんをおもして、どれほど、そのひとのほうがいいかしれないとおもいました。
子供の時分の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
イワン、デミトリチははじめのうち院長いんちょう野心やしんでもあるのではいかとうたがって、かれにとかくとおざかって、不愛想ぶあいそうにしていたが、段々だんだんれて、ついにはまった素振そぶりえたのであった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
多分たぶん彼等かれらつてはたのしい一であるべきはずだつたのであらうがおしのやうにだまりこくつた我々われ/\にが表情へうぜう無愛相ぶあいそう態度たいどとが、如何いか彼等かれら失望しつぼうさせたかは、想像そうぞうあまりあるものであつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
そこで私は近づいて行ってノックしますと、すぐ入口の戸は開けられて背の高い痩せこけた不愛憎ぶあいそうないやらしい顔をした女が現れました。
黄色な顔 (新字新仮名) / アーサー・コナン・ドイル(著)
矢張り穩健で中正で無愛憎ぶあいそうで、規則と順序と年末の賞與金と文部省と妻君とを、此上なく尊敬する一教育者の手から、聖代の初等教育を授けられた日本國民の一人
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)