“ぶあいそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無愛想76.9%
不愛想7.7%
無愛措7.7%
無愛相7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愛子は無愛想ぶあいそなほど無表情に一言ひとことそう答えた。二人ふたりの間にはむずかしい沈黙が続いた。葉子はすわれとさえいってやらなかった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
たまに客があると、非常な自尊と不愛想ぶあいそとに口びるを曲げた老人が、ふるえる手でその大変な事業に着手した。何一つするにも恐ろしく時間がかかった。
私たちの掛けてる横手の町角でも、小さい出し店の中で、腕の逞ましい、男のやうないつものかみさんが相變らず無愛措ぶあいそな顏をして新聞を前に列べてゐる。私はそこへ行つて一枚買つて來た。
大戦脱出記 (旧字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
陰気な、無愛相ぶあいそな、く/\口の重い人で、一寸丑松に会釈ゑしやくした後、黙つて炉の火に身を温めた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)