“はたおり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
機織82.4%
畑下戸5.9%
畑下5.9%
機織虫2.9%
織人2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うちへ帰ってもあの年紀としで毎晩々々機織はたおりの透見をしたり、糸取場をのぞいたり、のそりのそりうようにして歩行あるいちゃ、五宿の宿場女郎の張店はりみせを両側ね
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おなとし十一月じふいちぐわつのはじめ、鹽原しほばらつて、畑下戸はたおり溪流瀧けいりうたきしたふちかけて、ながれひろ溪河たにがはを、るがごとくがごとく、もみぢの、きず、えず、ながるゝのをときと、——しほ
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
翌十二日は天狗岩、野立岩、七ツ岩を賞し、門前、古町、木の葉石、畑下はたおり、須卷、小太郎ヶ淵、玉簾たまだれの瀧、鹽の湯等を見めぐつて、晝過ぎに西那須發車、夕暮上野着、この三泊の旅を終つた。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
機織虫はたおりの鳴り響きつつ飛びにけり
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
およそ織物おりもの専業せんげふとする所にては、織人はたおりかゝへおきておらするを利とす。ちゞみにおいてはべつき一国の名産なれども、織婦はたおりをんなかゝへおきておらする家なし。