“のりだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乗出75.0%
乘出25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「むむ。」と、市郎も思わず蒲団から乗出のりだした。彼も𤢖に対して、ピジョン氏と同じような経験をっているからであった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
銀貨狼藉さてそれから船が出てずっと北の方に乗出のりだした。その咸臨丸かんりんまると云うのは百馬力の船であるから、航府中、始終石炭をくと云うことは出来ない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
なん商人あきうど女房にようばうみせからくるま乘出のりだすは榮耀えいえう沙汰さた御座ござります、其處そこらのかどからいほどに直切ねぎつてつてまゐりましよ、これでも勘定かんぢやうつてますに、と可愛かあいらしいこゑにてわらへば
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あゝ、だまだまり。——あの高橋たかばし汽船きせん大變たいへん混雜こんざつですとさ。——この四五年しごねん浦安うらやすつりがさかつて、沙魚はぜがわいた、まこはひつたと、乘出のりだすのが、押合おしあひ、へしあひ
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)