“どうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
洞然44.0%
同然32.0%
同前10.0%
島前8.0%
瞠然4.0%
道禅2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またもや紋也は飛び込んだが、同時に竹刀が空を割って、すぐに洞然どうぜんたる音がした。最右翼にいた門弟の一人の、字喜多文吾が打たれたのである。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
何故なぜざまろ、可気味いゝきみだ、と高笑たかわらひをして嘲弄てうろうしない。おれてたはてたが、ふね彫像てうざうげたのは、貴様きさま蹴込けこんだも同然どうぜんだい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
後代手本たるべしとて褒美ほうびに「かげろふいさむ花の糸口」というわきして送られたり。平句ひらく同前どうぜん也。歌に景曲は見様みるようていに属すと定家卿ていかきょうものたまふ也。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
エノコ 隠岐おき島前どうぜんではくずの根をエノコという(昔話研究一巻九号)。この名称は他の地方ではまだ聴かない。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
代赭たいしゃ色の大きな口をクワッと開け、七インチぐらいの、見るもすさまじい剣のような歯をむき出し、一跳躍に三間くらいずつ跳ねながら瞠然どうぜんたる地響きを立てて二人の後ろに追い迫っている!
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
前にいった日置流の日置弾正へきだんじょう、馬術では大坪流の大坪道禅どうぜんなども、それより以前に輩出していた所などから見ると、とにかく一般の武道が
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)