瞠然どうぜん)” の例文
客も主じも家娘も家妻も酒と博賭ばくちの好きな息子たちも、茫然、瞠然どうぜん愕然がくぜん恟然きょうぜんとして声も出ない。八百助は「村の方がた」と静かに云った
代赭たいしゃ色の大きな口をクワッと開け、七インチぐらいの、見るもすさまじい剣のような歯をむき出し、一跳躍に三間くらいずつ跳ねながら瞠然どうぜんたる地響きを立てて二人の後ろに追い迫っている!
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)