“とりかた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
捕方75.0%
捕吏5.6%
取固5.6%
取方5.6%
戯法2.8%
捕縛法2.8%
漁法2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
表でこの騒ぎを知るや知らずや、今度は正銘しょうめい捕方とりかたが五人、比較的に穏かな御用の掛声で、ドヤドヤと裏口からこの家へ押込んで来た。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「清川八郎でも、殺されるのだからのう。吾等とて、いつ何時、捕吏とりかたの手でやられるかも知れん——こうしておけば、わしの志だけは、判るであろう」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
配り海手うみては深川新地の鼻より品川の沖迄御船手にて取切とりきり備船そなへぶね沖間おきあひへ出し間々は鯨船くぢらぶねにて取固とりかたも嚴重に構へたり扨又平石次右衞門は桐棒きりぼうの駕籠に打乘若黨長柄草履取を召倶めしぐし數寄屋橋の御役宅を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひろやうでもせまいのは滊船きせん航路かうろで、千島艦ちしまかんとラーヴエンナがう事件じけん實例じつれいまでもなく、すこしく舵機かぢ取方とりかたあやまつても、屡々しば/\驚怖きやうふすべき衝突しようとつかもすのに、底事なにごとぞ、あやしふね海蛇丸かいだまる
どんな戯法とりかたをしたものかわかりませんが、彩画職人部類のえがくところを見ますと、のちに行われた花合せとはひどく違って、数字をあらわす〇と点と線だけで図をなしている異国的な象徴模様しょうちょうもよう
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「これまで見慣れぬ不思議な捕縛法とりかた。これはめったに油断はならぬ」
三甚内 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
川により、場所により、時によって味が違うばかりでなく、漁法とりかたによっても味が違います。網でると魚が煩悶はんもんして川底の小砂を呑みますから味が悪うございます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)