“つゞれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
襤褸50.0%
16.7%
鶉衣16.7%
百結衣8.3%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戸の内なる泣く小兒、笑ふ女子は、皆襤褸つゞれを身に纏ひて、旅人の過ぐるごとに、手を伸べ錢をもとむ。馬の足掻あがきの早きときは、窓より首を出すべからず。石垣に觸るゝおそれあればなり。
押戴おしいたゞ行燈あんどう指翳さしかざし一目見るより打ち驚き之はさきつ頃私しが道におとせし品にして母の紀念かたみくしなれば家財道具は聊かの物も殘さず賣盡し身にまとふべき衣類いるゐさへ今はつゞれもあらざれども此品計りは我が母のおん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
は山水に目をうばはれたるに「火をかしなされ」とて烟管きせるさしよせたるかほを見れば、蓬髪みだれがみ素面すがほにて天質うまれつき艶色えんしよく花ともいふべく玉にもすべし。百結つぎ/\鶉衣つゞれ趙璧てうへきつゝむ。
「無茶言ひなはるな。……川の水と柿とが一緒になりますかいな。」と、母は百結衣つゞれの袖でそつと涙を拭いた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
冷たしとは思ふまじしかも此日は風寒く重ね着しても身の震ふにつゞれ單衣ひとへすそ短かく濡れたるまゝを絞りもせず其身はまだもこらゆべし二人の子供を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)