“ちぎやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チギヤウ
語句割合
知行66.7%
地形33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴方方あなたがたは、しよつちゆう政府おかみの御用をてゐられる名誉の御境涯だから、別に知行ちぎやうなぞはお貰ひになりますまいな。」
差出すに於ては返金へんきんは申に及ばず御褒美ごはうびとして知行ちぎやう百石づつ下し置れる樣拙者せつしやどもが屹度きつと取り計ひつかはすべし若し御家來に御取立をのぞまずば永代えいだい倉元役くらもとやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聞傳きゝつたへて申込者は鹿島屋兵助鴻池善右衞門角屋與兵衞天王寺屋儀兵衞襖屋ふすまや三右衞門播磨はりま屋五兵衞等をはじめとして我先にと金子きんすを持參し少しも早く御用立ごようだつる者は知行ちぎやう多く下さるとて毎日々々紅屋べにや方へ取次とりつぎ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以てつかはさる大岡忠右衞門には御奉書到來たうらい熟々つら/\かんがふるに先年徳太郎君まだ紀州表に御入のせつ阿漕あこぎうらにて召捕めしとり吟味ぎんみせし事あり此度はからずも將軍にならせられたれば此度の召状めしじやう必定ひつぢやう返報へんぱう御咎おんとがめにて切腹せつぷくでも仰付らるゝか又は知行ちぎやう御取上おんとりあげかさらずば御役御免おやくごめんなるべしと覺悟かくごし用意も匇々そこ/\途中とちう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
家の建たぬ前に、既に屋敷廻りの地形ちぎやうが出来て、見た目にもさつぱりと、垣をとり廻して居る。土を積んで、石に代へた垣、此頃言ひ出した築土垣つきひぢがきといふのが此だなと思つて、ぢつと目をつけて居た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)