地形ちぎやう)” の例文
家の建たぬ前に、既に屋敷廻りの地形ちぎやうが出来て、見た目にもさつぱりと、垣をとり廻して居る。土を積んで、石に代へた垣、此頃言ひ出した築土垣つきひぢがきといふのが此だなと思つて、ぢつと目をつけて居た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)