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たまは
假初の
愚痴に
新年着の
御座りませぬよし
大方に
申せしを、
頓て
憐みての
賜り
物、
茂助は
天地に
拜して、
人は
鷹の
羽の
定紋いたづらに
目をつけぬ、
何事も
無くて
奧樣
大饗の引出物に
白馬ばかりを三十頭、
賜つたこともございますし、
長良の橋の
橋柱に御寵愛の
童を立てた事もございますし、それから又
華陀の術を伝へた
震旦の僧に
日月は地におち、
須彌山はくづるとも、
彼女人、
佛に
成らせ
給ん事疑なし。あらたのもしや、たのもしや