“しんろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
辛労44.4%
心労16.7%
蜃楼16.7%
秦朗5.6%
新郎5.6%
真臘5.6%
秦楼5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八幡はちまん、これにきまった、と鬼神がおしえたもうた存念。且つはまた、老人が、工夫、辛労しんろう、日頃のおもいが、影となってあらわれた、これでこそと、なあ。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
実際じっさいひさしいあいだの心労しんろう老年ろうねんに、この最後さいご困苦こんくくわわって、かれはもう自分をささえる力をうしなっていた。自分でもどれほどひどくなっているか、かれは知っていたろうか。
が、今は王氏の焦慮しょうりょも待たず、自然とこの図が我々の前へ、蜃楼しんろうのように現れたのです。これこそ実際天縁が、熟したと言うほかはありません。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「それこそ、それがしのことを、つねに司馬懿にざんしている秦朗しんろうでしょう。司馬懿にいいつけられて、追手に来たものでございましょう」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鼓角、鉄砲、ときの声は、瞬時の間に起って、魏の先鋒の大半を殲滅せんめつした。その中には、魏将の秦朗しんろうも討死を遂げていた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
結婚の媒妁なかだちを頼まれた。式は宜い様にやってくれとの事である。新郎しんろうとは昨今の知合で、新婦は初めて名を聞いた。媒妁なンか経験もなし、断ったが、是非とのたのみ、よしと面白半分引受けてしもうた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
新郎しんろう勝田君は、若手で錚々そうそうたる劇作家ドラマチストである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
漢より晋までこの剣を皇帝の象徴と尊んだらしい。カンボジアでも伝来の金剣を盗まば王となり、これなくば太子も王たるを得ず(『真臘しんろう風土記』)。
が、私が呼んだ筈の、嬌名きょうめい一代を圧した林黛玉りんたいぎょくは、容易に姿を現さない。その内に秦楼しんろうと云う芸者が、のみかけた紙巻を持ったなり、西皮調の汾河湾ふんかわんとか云う、宛転たる唄をうたい出した。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)