トップ
>
蜃楼
>
しんろう
ふりがな文庫
“
蜃楼
(
しんろう
)” の例文
是
(
かく
)
の如く叙し来ったとて、文海の
蜃楼
(
しんろう
)
、もとより虚実を問うべきではないが、保胤は日々
斯様
(
こう
)
いう人々と遇っているというのである。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
が、今は王氏の
焦慮
(
しょうりょ
)
も待たず、自然とこの図が我々の前へ、
蜃楼
(
しんろう
)
のように現れたのです。これこそ実際天縁が、熟したと言う
外
(
ほか
)
はありません。
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
蛇に似て大きく、腰以下の
鱗
(
うろこ
)
ことごとく逆生す。能く気を吐いて楼台を成す。高鳥、飛び疲れ、
就
(
つ
)
いて
息
(
やす
)
みに来るを吸い食う。いわゆる
蜃楼
(
しんろう
)
だという。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
蜃
漢検1級
部首:⾍
13画
楼
常用漢字
中学
部首:⽊
13画
“蜃楼”で始まる語句
蜃楼海市