“こころづか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心遣94.7%
心労5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高田の鋭く光る眼差まなざしが、この日も弟子を前へ押し出す謙抑けんよくな態度で、句会の場数を踏んだ彼の心遣こころづかいもよくうかがわれた。
微笑 (新字新仮名) / 横光利一(著)
支度をしに、笹村が家へ帰ったときお銀は甘えるように言ったが、先に半年ばかり縁づいていた家の親類のいる牛込のその界隈が、心遣こころづかいでもあった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
たださえおもしろからぬこのごろよけいな魔がさして下らぬ心労こころづかいを、馬鹿馬鹿しき清吉めが挙動ふるまいのためにせねばならぬ苦々しさにますます心平穏おだやかならねど
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)